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なぜ、実務経験を得るまでの「実践の土台づくり」が重要なのか?

エンジニアとして成長する過程にはいくつかの段階があります。
ここでは主にAWSインフラの実務経験を想定して記事書きます。

未経験から学習を始め、資格を取得し、AWS案件に参入して実務経験を得る。
この流れ自体は、多くの方がイメージできると思います。

しかし、実際には「資格取得レベル」から「実務経験レベル」へ進むまでの間には、想像以上に大きな壁が存在します。

資格は取得したけど、実務経験を積むまでに何をしたら良いかわからない。
AWS案件には入れたけど、実務レベルとのギャップに苦しんだ。
どちらもよく聞くケースです。

ここから資格取得と実務経験の間に必要となる「実践の土台づくり」に焦点を当て、
なぜ、この土台が重要なのか、どのように考え、準備すべきなのかを整理していきます。

なお、本記事の「実践の土台づくり」とは、知識の暗記ではなく、
手を動かして構築・検証しながら理解を固めることを指します。

目次

成長フェーズを4段階で定義する

エンジニアの技術力の成長フェーズを、大きく以下の4つに分けて定義してみます。

  • ①初学者フェーズ
  • ②資格取得フェーズ
  • ③実践学習フェーズ
  • ④実務経験フェーズ


「実践の土台づくり」とは、③から④に向かう過程をイメージしていただければと思います。

必ずしも ①→②→③→④ と順番に進む必要はなく、
状況によって ①→③、①→④ のように途中のフェーズを飛ばすことも可能だと考えてください。

また、フェーズは「総合的な技術力」ではなく、
「技術領域(サービス)」ごとに分かれるイメージです。

たとえば、同じ AWS であっても、EC2 は実務経験フェーズに該当する一方で、
ECS については初学者フェーズにいるといったケースもあると思います。

イメージが湧くように、学校(数学など)に例えながら、少し深掘りしてみます。

①初学者フェーズ

学校で例えるなら「これから授業を受ける」フェーズです。

まったく知らない、あるいはサービス名や概要なら分かるといった状態を想定しています。

初学者フェーズから先の進み方は、状況に応じて複数パターンがあります。

  • ①→② 資格取得フェーズ(体系的に理解してから進む)
  • ①→③ 実践学習フェーズ(手を動かしながら理解する)
  • ①→④ 実務経験フェーズ(実務で必要に迫られて学ぶ)

②資格取得フェーズ

学校で例えるなら「教科書の公式や例題は理解したが、演習はしていない」フェーズです。

資格勉強をして実際に資格に合格できた状態を想定しています。

ここから③実践学習フェーズを通らない場合は、
知識が使える形になっていないため、記憶も薄れやすいです。

ここに留まってしまう方が多い印象ですが、
フェーズとしては、1番もったいない状態だと思います。

一方、資格取得フェーズを通るメリットは、以下の2点と考えます。

・体系的に概念を押さえることで、③実践学習フェーズの効率が上がる
・資格によっては、評価が上がる場合がある(学校と同様)

③実践学習フェーズ

学校で例えるなら「教科書の問題や基礎的な問題集を解いている」フェーズです。

ハンズオン教材などを通して、簡単な要件を元にサービスを構築できる状態を想定しています。

②資格取得フェーズと③実践学習フェーズを並行している方もいると思います。

あるいは、資格の評価は不要で「問題を解きながら(手を動かしながら)必要な知識を後追いで覚える方が効率的」
という方は、①→③の方が合理的だと思います。

ポイントは、③をやり込むほど、④実務経験フェーズに移ったときの伸びが大きくなる点です。

③が「実践の土台づくり」の核心だと考えています。

④実務経験フェーズ

学校で例えるなら「受験」フェーズです。

実際に業務でサービスを使用して、設計・構築・運用などを担っている状態を想定しています。

実務経験といっても、その難易度や領域は非常に幅広いです。
教科書レベルの理解で何とかなる現場もあれば、難関校のように要求水準が高い現場もあります。

また、受験と同様に、模範解答はなく、時間制限(納期)があるのが実務です。

一方、受験と異なる点は、調査や相談ができることですが、
最終的に妥当性を判断し、設計に落とし込むような力は技術力に大きく依存します。

次に、準備が不十分な状態で④に入ると何が起きるのか、いわゆる「資格→実務」のリスクについて言及します。

なぜ、実践の土台づくりが必要なのか

実務経験を得るまでの「実践の土台づくり」は、
重要性のわりに軽視されているように思います。

決して不安を煽りたいわけではありません。
知らず知らずのうちに苦しい状況を避けられるように伝えたいです。

自分の体験も含め、あらゆる角度から言及してみます。

面接で答えられないリスク

AWS案件に参入するうえで、基本的に面接は避けて通れないと思います。

たとえば、面接で次のようなやり取りがあったとします。

面接官:
「AWSを実際に触ったことはありますか?」

応募者:
「EC2を構築したことがあります」

面接官:
「たとえば、どんなことを意識して構築しましたか?」

応募者:
「(なんて答えよう・・・)」

上記のように言葉に詰まってしまうケースは珍しくありません。
資格を取得していても、「なぜ、そうしたのか」
といった設計の意図を自分の言葉で説明できないことが多いからです。

回答の仕方は人それぞれですが、「何も答えられない」状態だけは避けたいところです。

面接対策以前に、実践的な学習で土台を作っておかないと非効率だと思います。

実務レベルのギャップに苦しむリスク

運良く、AWS案件に参入できたとします。
ここで、実務レベルのギャップに苦しむリスクがあります。

「資格を頑張って取ったのに実務では全然通用しない」
「現場に迷惑をかけてしまっている気がする」
「早く成長したいのに目の前の業務をこなすだけで精一杯だ」
「自分には向いていないんじゃないか」

できないことが続くとどんどんネガティブになっていきます。
僕自身も最初はそうでした。

加えて、周囲のフォローが薄い現場、
あるいは、コミュニケーションが取りづらい現場では、さらに負荷が大きくなります。

「この現場は合わないかもしれない」

そのような考えが浮かぶかもしれません。

これは誇張ではなく、周囲の話を聞く限りでも、一定数起こり得ることだと感じています。

もちろん良い現場ばかりではないので、
現場を離れるのは正解であるケースも多いです。

ただ、実践の土台がない状態では、
「自分の課題は何か」
「環境側にも課題があるのか」
の切り分けが難しくなり、同じことを繰り返す可能性があります。

実務に入る前に「実践の土台作り」をすることは、
自分を守ることにもつながるのではないかと思います。

マインドと実践の土台が信頼を作る

「資格持ってるのにそれもできないの?」

さすがに露骨に言われるケースは少ないですが、
実務の現場では、近いニュアンスを空気として感じる場面はあります。

「最初は誰もが初心者」

これは間違いなく事実です。

「教えてもらえばいい」
「教えてくれない環境が悪い」

という考え方も一定の合理性はあります。

一方で、「最初は誰もが初心者だからこそ、自分で準備できることは最大限やっておく
という考え方もあります。

教わることを申し訳なく思う必要はありません。
ただ、相手に時間を割いてもらっている以上、
1日でも早く現場に還元しようとする姿勢は必要だと思います。
この差は、意外と周囲に伝わっています。

ただし、資格取得フェーズにいる状態だと、
前向きな姿勢があっても、評価が追いつくまでに時間がかかりやすいです。

たとえば、AWSのマネジメントコンソール操作がスムーズなだけでも、
「資格だけでなく、実際に手を動かして学んできた人」という印象は与えられます。

画面操作に慣れていることや、基本的な考え方が見えるだけで、教える側の期待値は自然と上がります。

結果として、「教えやすい」「もう少し踏み込んだ話をしてみよう」
といった好循環が生まれやすくなります。

マインドだけでなく、実践的な土台が伴うことで、
周囲からの信頼を勝ち取ることにつながっていくと思います。

実務の吸収効率は土台で変わる

意外と触れられないのが、実務での「吸収力」です。

現場に入って実務で技術を身につけるのが一番手っ取り早いのは間違いありません。

ただし、「実践の土台」があるかで、身につけ方(吸収の深さ)には明確な差が出ます。

仮に業務を問題なくこなしていたとしても、表面的な理解に留まっているケースはあります。
考え方が十分に身についていないと、現場が変わった瞬間にリセットされた感覚になりやすいです。

実務では、AWSのベストプラクティス通りの構成になっていないことも多々あります。
そこには、単に詳しい人がいなかったという背景だけでなく、
現場固有の制約(既存システム、予算、運用負荷、納期、責任分界など)が絡んでいることがほとんどです。

基本構成を知識として覚えているだけでは、こうした制約や判断の理由を捉えるのは難しいです。
特にハンズオンなどで手を動かした経験がないと、納得感を持って理解するのはさらに難しいと思います。

「何が分からないのかが分からない」

土台がなければ、潜在的な課題に気づけません。

「なぜ、この構成なんだろう」

この疑問が自然に出てくるかどうかが重要です。

すべてを丁寧に説明してくれる現場はレアケースです。
仮に説明してもらえたとしても、土台がない状態では受け身で腹落ちしにくいです。

実践の土台があると、理解が早くなるだけではありません。

基本構成との「差分」を自分で捉え、
「なぜ?」を起点に考えられるようになります。

「なぜ?」が生まれれば、成長は早いです。

自分で調べてもいいし、そこまで理解した上での質問であれば、快く答えてくれる人も多いと思います。

設計の意図を理解していくことで、より高度な設計や要件に対する糸口が見えてくるようになります。

この積み上げこそが、「実践の土台」から「考え方の土台」を身につけていく過程であり、
エンジニアとしての実力を底上げするものだと自分は考えます。

自分のレベル感を知る

では、「実践の土台」がどの程度積み上がっているか、
どのように判断すれば良いでしょうか。

AWSスキル診断チェック

AWSであれば、クラウドテックの「AWSスキル診断チェック」が現在地の把握におすすめです。

登録不要で無料で受けられ、必要なのは結果受信用のメールアドレスのみです。
設問は自由記述が1問、並び替えが4問で、所要時間は10〜20分程度です。

自由記述は、思いつく限りの観点を具体的に書くのがおすすめです。

一方、並び替えは現場の作法や考え方で多少ブレるため、悩みすぎない方が良いと思います。
大きく方針が外れていなければ、悪い評価にはなりにくい印象です。

回答後は、スコアとレベル(1〜6)の判定を確認できます。
また、模範回答も提示されるため、学習としても有益です。

・どの観点が不足していたか
・どこに自信が持てなかったか

これらを把握できるだけでも、現在地を測る指標になると思います。

判定レベルの所感

ここからは完全に主観ですが、レベルごとの所感をお伝えします。
また、学習イメージとして、クラウドテックをどのように活用できるかも合わせて記載します。

レベル1〜レベル2

これから「実践の土台づくり」をすることで、
まさに成長が見込まれるフェーズだと思います。

クラウドテックであれば、基礎講座とスプリントを順番に進めていき、とにかく手を動かすのが近道です。

やればやるほど成長を実感しやすい段階だと思います。

レベル3〜レベル4

「実践の土台」がある程度できているフェーズだと思います。
実際にAWSの実務経験をされている方も多いのではないでしょうか。

クラウドテックであれば、スプリントを順番、もしくは興味のあるレッスンから取り組みつつ、
構成を言語化して説明できる状態にしていくとさらに伸びていくと思います。

未経験のサービスを補強したり、
各サービスの復習を通じて理解を再整理する学習方法もおすすめです。

レベル5〜レベル6

「実践の土台」は固まっており、「考え方の土台」を磨いていく段階だと思います。
このフェーズで成長するには、以下のようなレビューを通じて自分では気づきにくい観点を補うのが効率的です。

・実務でレビューを受ける
・講師と直接認識合わせできる形式の学習サービスを利用する
・個人開発で課題を自ら発見しながら、定期的にレビューを受ける

現場に実力のある有識者が近くにいれば、恵まれた環境だと思います。
また、良い師と巡り会えたのであれば、その縁を大切にすべきです。

この段階であれば、クラウドテックで学べることを見極める必要が出てきます。

クラウドテックでは幅広い領域を取り扱っていますが、
③実践学習フェーズ → ④実務経験フェーズへの橋渡しに適するレベル感です。
実務経験が浅い領域や、未経験のサービスが活用対象になると思います。

実践の土台づくりに向いているハンズオン教材

「実践の土台づくり」に向いているハンズオン教材はいくつかありますが、
ここではクラウドテックをおすすめします。

クラウドテックは、AWSを体系的かつ幅広い領域まで一通り触れられる点で、
実践学習に特化したサービスだと感じます。

現在のクラウドテックのAWSロードマップは、以下の通りです。
スプリント1・2のみを抜粋していますが、
実際は、スプリント3〜12とエクストラスプリントまで用意されています。

AWSロードマップはCloudTech公式から引用しています。
ロードマップの全貌をぜひ確認してみてください。

*製作者:くろかわこうへい(@AwsskillC)、小山雄太(@gevanni4)copyright (c) CloudTech all right reserved.

基本会員以上であれば、上記ロードマップに沿った内容をハンズオン形式で学ぶことが可能です。
(※構成図自体は、CloudTech Academyの課題に該当)

ロードマップの解説動画も公開されているため、合わせて確認すると全体像を掴みやすいと思います。



過去にひと通り取り組んだ体感としては、
③実践学習フェーズ → ④実務経験フェーズへの橋渡しに適するレベル感で、
「実践の土台づくり」に向いた教材だと思いました。

また、ロードマップが幅広い領域をカバーしている点もおすすめできる理由の1つです。

AWS基本サービスに加えて、たとえば以下の領域(一部抜粋)もハンズオン形式で学べます。

  • インフラ基礎
  • Linux
  • Docker、ECS
  • CI/CD(Codeシリーズ)
  • IaC(Terraform/CloudFormation)
  • サーバレス(Python基礎)
  • 生成AI(Bedrock)
  • Go実践講座

Go実践講座は、比較的最近学びましたが、
インフラエンジニアとして必要最低限のプログラミング基礎を分かりやすく学べました。
インフラ専任であっても、教養として触れておく価値は高いと感じています。

おすすめしにくいケース

前提や目的によっては、クラウドテックをおすすめしにくいケースもあります。
以下に当てはまる場合は、目的と合致しているかを踏まえて、検討すると良いと思います。

すでにAWSの実務経験が豊富で、幅広い領域を一通り扱えている方

ロードマップの内容や構成図を見て、概ね自力で設計・構築できる自信がある場合、
レッスン動画やカリキュラムから得られる学びは少なくなるかもしれません。

資格講座との兼ね合いも含め、自分の期待と合っているかを整理して判断するのがおすすめです。

AWSを将来的に使う予定がない方

クラウドテックはコンテンツ量が多いため、
目的が曖昧な状態だと消化しにくいと思います。

一方、AWSを業務で使う前提がある方が「実践の土台作り」として選ぶと、
学びの効果が出やすいと思います。

最後に

資格取得フェーズから実務経験フェーズに至るまでのギャップと、
「実践の土台作り」について書きました。

教材は手段なので、目的と現在地に合うものを選ぶのが重要です。
どのように土台作りをするか、整理できると次の一歩が踏み出しやすくなると思います。

学びの戦略として何か参考になれば幸いです。

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